今年導入して便利だったもの

Posted on Dec 4, 2023

この記事はやまかわ Advent Calendar 2023 4日目の記事です。

2023年も残すところ僅かとなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回は私が2023年に導入・購入して便利だと思った文明の利器の数々を紹介します。

Tailscale

公式サイトhttps://tailscale.com/
費用無償(クライアントはOSS)

安全なメッシュVPNを複雑な設定なしで簡単に構築できます。こいつのおかげでVPSと自宅サーバーと管理デバイスの接続を難しいこと考えずにできるようになりました。 こいつの利点はACLを設定できることです。以下のようなjson構文のルールを定義してVPN内で行える接続を制限できます。

// Tailscale IP addresses, and subnet ranges.
"acls": [
// PostgreSQL
{
    "action": "accept",
    "src":    ["tag:use-db"],
    "dst":    ["tag:serve-db:5432"],
},
// Redis
{
    "action": "accept",
    "src":    ["tag:use-redis"],
    "dst":    ["tag:serve-redis:6379"],
},
// ssh
{"action": "accept", "src": ["tag:adminDevice"], "dst": ["tag:public:22"]},
// LXDのコンパネ
{
    "action": "accept",
    "src":    ["tag:adminDevice"],
    "dst":    ["tag:serve-lxdui:8443"],
},

ちなみに秘密鍵はTailscaleのコントロールサーバーに送信されることはないので安心して使えます。 Tailscaleのコントロールサーバーが落ちてもメッシュVPN自体は動き続けるようになってるらしいですがコントロールサーバーが落ちたことがないので本当かは分かりません。

excalidraw

公式サイトhttps://github.com/excalidraw/excalidraw
費用無償(OSS・有償プランあり)

思考やらネットワークの構成やらを図にしたいときに非常に便利です。完全に静的なファイルで完結しているため今っぽくCloudflare Pagesにデプロイして使っています。

Outline Wiki

公式サイトhttps://www.getoutline.com/
費用無償(OSS・有償プランあり?)

セルフホストできるNotionのようなWikiです。Notionの操作方法が気に食わなかったのでこっちを使っていますが便利です。 ちなみにこの記事の下書きもOutlineで書いています。Markdownやhtmlでエクスポートできるので簡易エディターとしても使えます。 建て方は割と簡単でなんとかなりますがOutlineは本来グループワーク用で、公開範囲を非公開にしないとサーバーにアカウント登録した人間は誰でも見れてしまうので気をつけてください。 多分TailscaleやらVPN経由でしかアクセスできないようにするかCloudflare Accessを使うなりすると安全になります。

NanoPi R5S

公式サイトhttps://wiki.friendlyelec.com/wiki/index.php/NanoPi_R5S
費用$70.00

NICがたくさんあるSBC(シングルボードコンピュータ)です。IPv6をまともに扱えるルーターを構築するために買いました。IPv6と格闘してた私をTLで見ていた山川さんがこんなノートをされるほど私(の環境)とIPv6の相性は最悪でしたが最終的にはいい感じのルーターになりかけました。ただし機能不足で色々トラブったため今はIPv6は部分的対応になってます…

いつかまたしばきたい

SwicthBot Hub2

公式サイトhttps://www.switchbot.jp/products/switchbot-hub2
費用¥8,980 (ブラックフライデーセールとポイントでもっと安く買えました)

リモコンという前時代的なアイテムを探さなくても、お布団に居ながらスマホで暖房を付けられます。最高です。

APIも公開されてるので夏になったらサーバーの温度に応じてエアコンを調整するとかやりたいです。

1Password + パスキー

公式サイトhttps://1password.com/jp
費用$2.99 / mounth (GitHub Studentで1年無料)

GitHub Studentの特典で1年間無償です。E2EEで暗号化された安全なパスワードマネージャーです。BitWardenと違ってパスキーに対応しており、TOTPの自動入力に頼らずともいい感じにログインできます。

ログイン情報、クレジットカード情報、口座情報、マイナンバーカードのパスワードまで全てこれで管理しています。

JetBrainsのIDE

公式サイトhttps://www.jetbrains.com/
費用なんかめっちゃ高い(GitHub Studentで学生の期間はずっと無料)

定番の高機能IDEです。学生なら全部無償で使えるという太っ腹っぷりです。NewUIが導入されてめっちゃ使いやすくなりました。開発は基本これで完結してます。 ちなみに私の好きな言語はGoでGolandで開発しています。

ChatGPT・GitHub Copilot

公式サイトhttps://chat.openai.com/
https://docs.github.com/ja/copilot/using-github-copilot/getting-started-with-github-copilot
費用無償(プロプライエタリ・有償プランあり)

今話題のAIですが開発やら文章の作成にこいつを使うと生産性が劇的に向上します。ChatGPTは「このjsonを格納できる構造体をGoで書いてください」とか「〇〇という趣旨で〇〇の文面を考えてください」と頼むと全部書いてくれるので単純労働の一部から開放させてくれます。

GitHub Copilotもかなり賢いので便利です。そのうちプログラマー不要時代も来るのかなあ…

まとめ

今年は昨年と比べて私の生活により多くの文明の利器が導入され便利になった1年と言えるでしょう。来年はどんな文明と出会うのか楽しみです。